北朝鮮は韓国を呑む
煮ても焼いても食えん、というのが今の北朝鮮であることを日本人はどれだけ知っているだろうか。
ぼくは何回も書いているが、このままの情勢が続けば、一番不幸を見るのは韓国民である。もちろん、それには前提があって、北朝鮮が核の脅しを6カ国協議に利用し、5カ国からの経済封鎖を解除させるばかりか、エネルギーその他の援助取り付けに成功してからのことである。
このことは、北朝鮮が核のカードを切りさえすれば体制崩壊の危機から救われることを証明した。この国が今のような金正日将軍の独裁国家である以上、北朝鮮人民の不幸はいつまでも続き、人間以下の奴隷生活を強いられる。
◇北朝鮮は6カ国協議を乗り切って、崩壊の危機から生き延びれば、その危機克服の経験を生かして、さらなる自国の生き延びと発展戦略を押し広げる。
そのときの最大のターゲットは韓国である。1947年に北朝鮮が韓国に侵入し軍事作戦を展開したのは、武力による南北統一戦略に基づくもので、名目は、南北統一だが、実質は北による南の併合であり、朝鮮半島全域の共産国家の出現であった。
しかし、その暴挙は国連軍やアメリカの韓国支援によって粉砕された。
◇以来、北朝鮮は戦略を和戦両様の二段階方式に切り換えた。それは武力統一は必ずアメリカや国連の反発を食うから、それを引っこめて、韓国内部での思想戦の勝利戦略だった。
このことは工作隊とスパイを韓国に送り続け、また韓国内で北派を増やし続けて、韓国から反北思想や反北勢力を一掃する遠大な政策だった。この政策を推進するため、一番重視したのは学生組織の親北化であり、その次の目標は労組組織であった。
この二大組織は韓国の今日及び、明日の担い手であり、その行動力は韓国発展のエネルギーに満ち溢れている。
この両組織を中心に韓国民の思想を親北に転換させる手段に、南北の統一と反米を鼓吹した。「南北朝鮮は共通言語を持つ同一民族であり、それが分断されているところに両国民の不幸があり、その不幸の演出者がアメリカ帝国主義なのだ」、と、宣伝して、徹底的に反米ムードを醸成した。
「アメリカ帰れ」のシュプレヒコールで、韓国基地からのアメリカ兵の撤収を韓国民に植えつけた。それは、なぜか。もし、北がころはよし、と軍事的作戦で韓国政権を倒し、政府とマスコミ、軍を掌握しようとするとき、最大の障害となるのがアメリカ軍であるからだ。
したがって、一刻も早く軍事行動を起こし実力で韓国を支配するには、アメリカ軍の引き揚げが最大の急務である。
◇そこまで、北朝鮮の息は韓国内に支配的影響力を持つようになったが、その背景には金大中前大統領及び、今日の盧武鉉大統領の太陽政策が働いた。
太陽政策は、北に対する温かい態度、交際の仕方をいう。
北が食糧が足りぬ、といえば無償で送ってやる。医薬品に困るといえば助けてやる。北の工作隊やスパイが見付かっても深追いをせず、軍事的トラブルが生じても泣き寝入りしたり、要するに、北に塩を送り、水を送る太陽のようなやさしさが、政府から各地方都市、村々に至るまで流れ、それはまさに工作員やスパイの長年の苦労の集大成であり、この結果、恐るべきことは韓国軍の中にさえ、親北勢力がぐんぐん伸びていることだ。
もし軍事行動で南北の衝突があれば韓国軍の鉄砲は北軍へ向かわず、南の自軍の方へ発する危険性が十分あるのだが、この危機的状況が韓国民に詳しく丁寧に知らされていない。
それはマスコミの多くが北寄りとなり、韓国の政・官・財もまた太陽政策に染まって、北に優しくしたり、北の陰謀から目をつむっているからである。
◇さて、今の北朝鮮は崩壊寸前の危機を6カ国協議で乗り切ろうとしているが、これが成功すれば韓国は風前の灯である。
もし、韓国が北によって統一されれば、それは間違いもなく、北の金正日独裁による奴隷の道であり、民主主義も自由も資本主義もなく、生ける屍の道を歩むことになる。
2007年02月14日 15:47 | パーマリンク
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