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自業自得と「あるある」

 自業自得という言葉がある。身から出た錆もその一つである。
 自作自演で笑いものになったり、インチキ商法で信用を落とすケースもその一つ。不二家の話題が尽きぬ今、今度は方向大転換して、マスメディアの一翼を握る関西テレビがヤリ玉に上がっている。「あるある大事典」の放送で取り上げた納豆ダイエットがそれである。
 関西テレビ自身が捏造を認めたのだから、この種の過大宣伝の丸信じは禁物。かくすればスリムになるとか、健康になるとか、美しくなるとか、マスコミを通じてニュースの如く、解説の如く、ときには有名人を登場させて、真実味を訴える広告もある。
 どれもこれもインチキとはきめつけぬが、何かを食べて、それがそのまま単純にダイエットの役割を果たしたり、美形になるというような手品のあるはずがない。
 それを信じて乗る人がいるからテレビやそのスポンサー、製造、販売の企業などは笑いが止まらぬのかもしれない。
◇どれもこれも、最終的には「おかしい」と気がつくであろうし、社会的に問題化するかもしれないが、だまされた消費者は無駄な金を使ったり、たとえ健康に実害はなくともいい気分はしない。
 それよりも何よりも、報道の世界に与える不信感の罪は大きい。なんでも飛びつく日本人の好奇心もこっけいだが、それを逆手にとって金もうけに利用する魂胆こそ浅ましい。
◇テレビは毎日の食事と同じくらいの重みをもって国民の目をうるおしているが、放映は常に真実と思われているから影響が強いのであって、うそかもしれない、誇大広告かも、金もうけにおとりを使っての卑劣な商行為かも、と視聴者が不信感を持てばこの産業の衰退につながってゆく。
 衰退化し、テレビ局に不信感がつのれば、それが「墓穴を掘る」ことになる。
 関西テレビの「あるある」は、「納豆」や「みそ汁」のほか、まだまだ、あるあるといった情報が寄せられているが、別会社の製作とは言え、放映上の自己管理はどうなっているのか。報道姿勢と番組制作、編集上のモラルなどを考えるとき、国民の一人として怒りを感じないわけにはゆかぬ。
 こうした国民の心を逆撫でする行為は、結果的にはそのテレビ局への不信が、経営の不振につながり、もうけが、もうけにならなくなってゆく。いわば「自業自得」であり、「身から出た錆」である。
◇現代は世相が狂っているから、やみくもに「もうけ」に血走ったり、見果てぬ夢を追いまくったり、幸せの美酒に酔うが、すべては調和が必要であり、行き過ぎればその反動で憂いを招くことになる。
 「自業自得」と苦笑している間はよいが、身から出た錆が体全体を腐敗させ、崩壊させては後のまつりである。
 「そもそも」と、ぼくは大きな声でいいたくはないが、人間の体は神さまから頂いたものであり、地上で生かされているのは神の恵みである海、山、野の幸を食べているお陰である。その毎日の食事の中に、血をきれいにする働きをするものもあれば、健康に役立つ成分も含まれている。人為的に体にメスを入れて、顔を美しくするとか、自然でない加工食品を「おいしい」とか「便利」とかで食べていると、いつかはその報いを受けるかもしれぬ。
 いま、人類は地球温暖化の危機になりつつあるが、これも世界の文明がもたらした自業自得であり、一大決心をもって、事態を正視し、反省を行為化しなくてはならない。

2007年02月03日 14:47 |


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