若返り作戦と納豆(見聞録)
先日、アメリカのあるドキュメント番組を見た。「ファーストフードを食べ続けると、体はどうなるのか」と、自らが被験者となった映画「スーパーサイズ・ミー」で一躍脚光を浴びた監督モーガン・スパーロック氏の作品「30デイズ」。中年肥りと体力の減退に悩む34歳の男性が高校生の頃のような筋肉質でスリムな肉体への若返りを、30日間で目指す内容だ。医師の処方箋をもとに毎日22錠もの栄養剤と週に1度のホルモン注射などの薬物投与、専属トレーナーをつけたエクササイズといった徹底したメニューで、日に日に彼の肉体は引き締まり、体が軽やかになった。
しかし、結果は、肝臓の異常と、精液中の精子がすべて死亡しているというショッキングな健康診断結果により、30日を経たずに若返り作戦を断念することとなった。使用した薬品や錠剤に違法なものはなく、医師の計画に従っていたのに、彼の体は薬物の「負」の効果に侵されてしまった。
今、ドラッグストアやコンビニ、スポーツショップには、現代人の健康ニーズやダイエット願望を満たすため、多種多様な栄養剤が並んでいる。すべて、基準をクリアしたものだが、まだまだ不透明な要素があり、乱用すれば、体にどのような変調を起こすか分からない。被験者はそう警鐘を鳴らしている。
◇ところで、スーパーでの納豆の売れ行きが好調だ。1月7日放送のテレビ番組「発掘あるある大事典」で納豆のダイエット効果が紹介され、視聴者が買いあさったからだ。平和堂本部(彦根市)によると、翌8日以降の売れ行きが例年の300%で推移しているという。テレビで紹介されることを事前に察知していたことから「相当数を確保していた」そうだが、メーカーでの生産が追いつかず、平和堂のほか、フタバヤ、ジャスコ、西友でも品薄状態が続いている。
過去にも様々な食品がテレビ番組で「健康に良い」「ダイエットに効果的」などと紹介されて、瞬く間にスーパーから姿を消したことがあり、消費者の健康、ダイエット熱の高さを目の当たりにした。
ちなみに、抗酸化機能を持つポリフェノールが注目された時はココアやチョコレート、赤ワインなどが標的となったが、ココアやチョコの食べすぎで、油脂、糖分の過剰摂取による健康被害も指摘された。赤ワインは飲酒の大義名分となる弊害も出た。昨年は、ダイエット効果のある白インゲンが注目され、誤った調理法により、下痢や嘔吐に苦しむ視聴者が出た。
では、納豆の食べすぎは大丈夫なのだろうか―。茨城県にある「納豆博物館」に問い合わせたところ、1日2パック程度が適量とのこと。大豆などに含まれるイソフラボンの過剰摂取が一部で問題視されているが、納豆については食べ過ぎても特に害はないという。ただ、付属のタレに塩分が多く含まれていることに気を付けて欲しいと、注意してくれた。
結局『バランスの取れた食生活が大切』ということ。
2007年01月19日 14:11 | パーマリンク
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